ブラック企業をやめたきっかけ 5

翌日遅くまで寝ているかと思ったのですが、案外普通に目が覚めました。

親が作った朝食を食べて、何をしようかと思ったところ、買い物にいくことになりました。近所のスーパーです。行きたいわけではなかったのですが、特に予定もなく

行くことになりました。

昔親についてよく行っていたところだったのですが、なんだか、店に入ると新鮮な気分になりました。

だらだらと商品を見ていると、色んな家族が目に入りました。平日だったのでそんなにたくさんはいなかったと思いますが、色んな人がいるなあと思いました。

それぞれに生活があって、もちろん裕福な人もそうでない人もいるかもしれないけど、

ちゃんと生活をしていて。どんなふうに生きようと、その場その場で満足感や充実感を感じることができる術はたくさんあるのだと。

自分の視野の狭さを感じました。見るべきは、エリートやほかの人の仕事ではなく、普通の生活だったのかもしれないと気づきました。

自分を特別なんて思っていたり、仕事に追われていることが普通だと思っていたり、

価値観のバランスが一番壊れていたのは自分だったのではないかと思いました。

買い物が終わると親がソフトクリームでも食べたいということだったので、近くの

地元の観光感があふれる場所にいきました笑

すごくのんびりした場所で、まるでジブリの世界に出てきそうな田んぼのど真ん中に

野菜が売ってたり、お土産が売っていたりする場所なのですが、ここも、平日だけあってかなり空いていたと思います。

ゆっくりソフトクリームを食べました。その時、仕事のことを考えていたかいないかはわからないです。たぶん何も考えていなかったのだと思います。

こういう風に生きたいとまではいかなくとも、こういう風に生きることもできるんだ、悪くないんだ。というようには思えました。

売店で仕事をしていたり、そこの事務所で仕事をしている人を見ながら、なんだか不思議な気持ちになりました。

給料という点では自分の方が多くもらっていたかもしれませんが、仕事に対する感情はソフトクリームの売店のおばさんの方が前向きなのかもしれない。と思いました。

家に帰ってからネットをつかって転職の検索等を少ししましたが、なんだか疲れてしまって、すぐにやめました。そういうことではなく、ネットで見れる旅番組なんかを適当に流しながら、色々考えました。

やっぱり「辞めよう」と思いました。その時点で次のことは決めていなかったし、辞めるまでを考えるとやっぱり面倒な気もしましたが、少なくとも今の働き方からは逃げてしまおうと思いました。それで自分も納得していました。

あとは人におまかせしてしまおうと。

無責任な考えだったかもしれません。会社から見たら最低な社員の考えだったかもしれません。でもそれに関しても、まあ仕方ないかと思うことができました。

まあ仕方ないかと思うことができたことが退職、転職のきっかけだったのかもしれません。レールを踏み外すことを仕方ないかと思えること。

 

その後、実際に決心をし、辞めるまでには約一年を要しました。

たいへんでしたが、少し働き方を変えておかげでだいぶ気持ちも楽になり乗り越えることができました。

やめるまでも、やめたあともそれなりにたいへんでしたが。またそのあたりは気が向いたらまとめようと思います。

 

読んでくださった方ありがとうございました。

 

※ちなみに今はちゃんと仕事をしています。けっこうまともなところに就職ができました。給料は多いわけではないですが、少なくもないです笑 大企業でもなんでもないので休みもきちんと取れています。有休ももしかしたらほかのところよりとりやすいかもしれません。残業もしますが定時で帰れることのほうが多いくらいです。

仕事自体もそれなりに楽しいです。 自分としてこうなって本当によかったと思います。

 

電通の女性社員の方の事件を受けて。

辛かったんだろうなあと思います。辞めたいとは何度も思ったかもしれませんが辞めるとは思えなかったんだろうなあと。

その時、だれも救えなかったのかなあと思ったりもしますが、実際のところ、そこから抜け出すには自分の気持ちがかわるしかないと思います。人から言われて目が覚めるなんてことは相当難しいことなのではないかと。

辞めるも地獄、辞めないも地獄みたいな状況だったのではないかと。そういうときにもし相談されたら、仕事の進退に関するアドバイスをするより、昔よく行った場所とか街で普通の暮らしに触れさせてあげるのも一つの手段かと思います。

自分はそれで救われたし、それがきっかけになったので。

特別なことをして楽しもうではなく、普通の場所に戻ろうと。

感覚を正常化させてあげる手伝いをすることで、きっと救われる人もいると思います。

参考になるかはわかりませんが、もしそういう状態になった時にやってみてください。

 

 

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